祖母は今年96歳になります。
子どもの頃、祖母によく靖国神社へ連れて行ってもらいました。当時の私には、その場所の意味がよくわからなかった。でも祖母はいつも、静かに手を合わせていました。
あの頃もっとちゃんと話を聞いていれば、と今になって後悔しています。
永遠のゼロを見て、あの丘できみとまた出会えたらを見て、君のためにこそ死にゆくを見て。胸が詰まって、涙が止まらなかった。
17歳から20代前半の若者たちが、日本を守るために命を差し出した。その事実を、頭では知っていた。でも実際にどんな場所で、どんな環境で、彼らは最後の時を過ごしたのか。
それを自分の目で見たくて、私は知覧へひとりで行くことにしました。
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知覧へのアクセス|乗り換えに焦りながらたどり着いた
鹿児島空港に着いてから、バスを乗り継いで知覧へ向かいました。
空港から直接知覧へは行けないので、途中で乗り換えが必要です。これが意外と時間に余裕がなくて、乗り換えのときはかなり焦りました笑。
知覧へ行かれる方は、事前にバスの時刻表をしっかり確認しておくことを強くおすすめします。乗り遅れると次のバスまでかなり待つことになります。
それでもたどり着いたとき、「来てよかった」と思いました。
知覧特攻平和会館|17歳の彼らが、ここにいた
平和会館に入った瞬間から、空気が変わりました。
特攻作戦とは、爆弾を積んだ飛行機ごと敵艦に体当たりする、帰ることを前提としない攻撃です。生きて戻ることは最初から想定されていない。
そのことは知識として知っていました。でも実際に会館の中に入って、当時の飛行機を目の前にして、隊員たちが過ごした環境を見て、頭でわかっていたことが、ようやく胸に落ちてきた気がしました。
一番胸に刺さったのは、年齢でした。
17歳から20代前半がほとんど。今の時代なら、高校生や大学生です。好きな音楽があって、好きな食べ物があって、好きな人がいたはずの年齢。その子たちが、飛行機に乗り込んでいった。
実感が、わかない。でも、わかろうとしなければいけない気がしました。
そんな中、修学旅行か遠足の学生たちのグループが来ていました。
混んでいてゆっくり見られなかったのは少し残念でしたが、その学生たちが、みんな真剣な表情で展示を見ていた。騒ぐわけでも、スマホをいじるわけでもなく、ただ静かに。
その姿に、思わず胸が熱くなりました。
ちゃんと伝わっている。ちゃんと次の世代が受け取ろうとしている。それだけで、温かい気持ちになりました。
平和会館を出て|戦争はよくない、でも
平和会館を出て、しばらく言葉が出ませんでした。
戦争はよくない。それは間違いない。
でも、戦争を否定すると、命を投げ出した若者たちの勇気までも否定してしまう気がして。その葛藤が、ずっと胸の中でぐるぐるしていました。
もし私があの時代にいたら、どうしていたんだろう。
たぶん、泣きながら戦う道を選んでいたと思います。でもそれは彼らのような「国を守りたい」という純粋な勇気とは、少し違う気がします。生き残って負け犬として生き続けることの方が、もっと怖かったから。
だから余計に、「国のために」と言って命を捧げた彼らのことが、眩しくて、苦しくて、ありがたくて。
本当は生きるべき人たちだった。
生きていたら、もっと良い日本を作っていたかもしれない。愛する人と結婚して、子どもを育てて、普通の幸せな人生を送るべき人たちだった。
彼らこそ、真に日本を思う人たちだったと思います。
その命の上に、今の私の日常がある。通勤が面倒だと思う朝も、仕事で疲れ果てた夜も、コンビニでご飯が買える日常も。全部が、当たり前じゃない。
現代は、昔に比べたら天国です。
そのことを忘れずに生きていこう、と思いました。
指宿の夜|思いがけない出会いが、次の旅へつながった
平和会館を後にして、路線バスで指宿へ向かいました。
💡 知覧→指宿へのアクセス情報
知覧から指宿へは路線バスで約1時間〜1時間半ほどです。運賃は1,180円〜。平日と土日祝で運行本数が異なるので、事前に時刻表を確認しておくことをおすすめします。また鹿児島交通が運営する「のったりおりたりマイプラン」という乗り降り自由のお得な乗車券もあります。知覧と指宿を両方回る方はこちらもチェックしてみてください!
バスはガラガラで、窓の外をぼんやり眺めながら、平和会館で感じたことをずっと頭の中で反芻していました。
この日の宿はフェニックス指宿ホテル。温泉で疲れた体をほぐしながら、今日一日のことを静かに振り返りました。
本当は武家屋敷にも行きたかったのですが、雨と疲労で断念。まぁ、それも旅です。次回のお楽しみにとっておくことにしました。
そしてこの夜、思いがけない出会いがありました。
ホテルで日本神話の語り部の方が紙芝居を通じて神話の世界を語ってくれたんです。すっかり引き込まれてしまって、終わった後に「もっと神話を知りたいんですが、何かおすすめの本はありますか?」と思わず聞いていました。
そのとき語り部の方がおすすめしてくれたのが、竹田恒泰さんの古事記でした。
帰ってから早速読んで、すっかりはまってしまった。そして気づいたら、出雲行きの飛行機を予約していました笑。
旅って不思議だなと思います。知覧に来なければ、指宿に泊まらなければ、語り部の方と出会わなければ、出雲への旅はなかったかもしれない。
見えないところで、何かがつながっている。そんな気がしました。
まとめ|人に助けられながら、整っていく旅
道中、バスの運転手さんが本当に親切でした。
行きのバスでは「もうすぐ平和会館ですよ」とアナウンスしてくれて、終点に着いたときには「平和会館はあっちですよ」と教えてくれました。指宿行きのバス停を迷っていたときも「ここで大丈夫ですよ」と声をかけてくれて。
私は地図が読めない、かなりの方向音痴です笑。
でも旅に出るたびに、こうして誰かに助けてもらえる。バスの運転手さん、出雲の地元の方、指宿の語り部の方。知らない土地でも、人の温かさに何度も救われてきました。
これって、もしかしたら「整っている」からこそ気づける縁なのかもしれない、と思うんです。
心が整っていると、人の親切が見える。感謝できる。そしてその感謝がまた、次の縁をつないでいく。
旅は場所を訪れるだけじゃなくて、人と出会い、歴史を知り、自分を見つめ直す時間でもあります。
17歳で命を散らした若者たちのことを知って、96歳の祖母が生きた時代のことを思って、今の自分の日常がどれだけ恵まれているかを改めて感じました。
整えることは、大きなことじゃなくていい。
旅に出ること。本を読むこと。手を合わせること。誰かの親切に気づいて、ありがとうと思うこと。
そんな小さな積み重ねが、心を整えて、人生を少しずつ前に進めてくれると信じています。
最後のひとこと
整えることで、人生は変えられる。
この記事が、誰かの小さな一押しになったら嬉しいです。

