📖 この記事でわかること
- 久能山東照宮の歴史・見どころ(日光より19年前に造られた最初の東照宮!)
- 1159段の石段レポ&ロープウェイ・日本平ランチ情報
- 静岡浅間神社(おせんげんさま)の境内と地元おじさんとの出会い
- 1泊2日の旅程・費用感・節約ポイント
静岡は、わたしにとって「もともと気になっていた場所」でした。
歴史好きとして外せない徳川家康ゆかりの地であること。富士山が大好きなこと。行くなら神社をメインに巡りたいと思っていたこと。そのタイミングがやっと来た、という感覚で出かけた旅です。
2026年3月、1泊2日の静岡ひとり旅。久能山東照宮と静岡浅間神社(通称・おせんげんさま)、ふたつの神社をめぐってきました。
【1日目】久能山東照宮|日光より19年早く造られた、最初の東照宮へ
家康の遺言で生まれた、東照宮の”発祥の地”
久能山東照宮は、全国にある東照宮のなかで最初に創建された神社です。
1616年(元和2年)、徳川家康は駿府城で75年の生涯を終えました。遺言により、その夜のうちに久能山へ運ばれ、翌年に社殿が造営されます。あの日光東照宮が建てられたのは、それから19年後のこと。久能山東照宮がなければ、日光東照宮もなかったかもしれません。
社殿は権現造・総漆塗り・極彩色。桃山時代の技法も取り入れた江戸初期の傑作として、国宝に指定されています。わずか1年7ヶ月という驚異のスピードで造営されました。
ℹ️ アクセスふたつの選択肢
①石段ルート:久能山下バス停から1159段の石段を登る(所要約25分)
地元では「いちいちごくろうさん」の語呂合わせで覚えられています
②ロープウェイルート:日本平山頂駅から約5分(復路にもおすすめ)
1159段を登りきったその先に——「時の権力」の美しさがあった
わたしはもちろん、石段を選びました。
早めの新幹線(ぷらっとこだまで節約!)で静岡入り、バスを乗り継いで到着したのは10時ごろ。日曜日とあって外国からの観光客も多く、にぎわっていました。平日に行けるなら平日がおすすめです。
石段は1159段ですが、登りきったあとも社殿まで高さのある石段が続きます。体力があるうちに行く神社です。膝が心配な方はロープウェイ往復も全然アリ。
登りきって社殿を目の前にしたとき、思ったのは——「これは時の権力の象徴だな」ということ。極彩色の彫刻、総漆塗りの壮麗さ。でも、嫌な感じはまったくない。むしろ、これだけのお金をかけて大切にされてきたからこそ、400年後のわたしたちが今も見られるんだ、という感謝すらありました。
当時の人々はこれを見てどう思ったんだろう? 贅沢だと思ったのか、将軍様の威光に安堵したのか。歴史の想像は止まらない(笑)。
奥の墓所「神廟」には、石の柵が厳重に張り巡らされていました。なんというか、屈強なボディガードに守られているような雰囲気。400年経った今も、家康はここでちゃんと守られている。そう感じました。
ご神木は巨木で、見た瞬間に「ここだ!」とわかるパワー。今回も参拝中に神主さんが祝詞を上げている場面に居合わせることができました。これ、神社に行くたびに起きるんですよね。神社好きのご縁かな、とひとり思っています。
📝 上野東照宮との比較メモ
都内にある上野東照宮も家康を祀る東照宮のひとつ。久能山ほどの規模ではありませんが、都内で気軽に参拝できます。「まず上野で予習してから久能山へ」というルートもおすすめです。
帰りはロープウェイで日本平へ。日本平ホテルのランチが最高だった
久能山東照宮の帰りは、ロープウェイで日本平へ。ロープウェイは約30分待ちでした。早めの行動か平日を狙うのが正解ですね。
日本平では、日本平ホテルの「ガーデンラウンジ」でランチ。ホテル本館とは別棟のガーデンコートにあるカフェレストランで、宿泊者でなくても利用できるのがうれしいポイントです。メニューもカジュアルで、ホテルのレストランのなかではいちばんリーズナブル。ひとり旅にちょうどいい。
ただ、ホテルの敷地が広くて、方向音痴のわたしは別棟への道でちょっと迷子に(笑)。でもスタッフさんがちゃんと道を教えてくれて、事なきを得ました。静岡の人の温かさ、ここでも発動。
庭園に面した大きな窓から景色を眺めながらのランチは最高でした。天気がイマイチで富士山は拝めませんでしたが、それはまたの楽しみということで。食べすぎたので夕飯は駅デパートでお弁当を調達(笑)。鰻を食べそびれたのが唯一の心残りです。
その後は路線バスで静岡駅へ(所要約1時間)。
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【2日目】静岡浅間神社(おせんげんさま)|家康が元服した、静岡の守護神
境内に7つの神社が鎮座する、静岡の総鎮守
静岡浅間神社は、静岡駅から駿府城公園を通って徒歩約20分(バスなら5分ほど)の場所にあります。
「おせんげんさま」と地元の人に親しまれているこの神社、正式には神部神社・浅間神社・大歳御祖神社の三社を総称した「静岡浅間神社」といいます。境内にはさらに八千戈神社・少彦名神社・麓山神社など計7社が鎮座していて、「七社全てをお参りすると万願叶う」と言われているんです。
歴史好きとして見逃せないのが、徳川家康がここで元服の儀式を行ったという事実。元服とは、武家社会の男子が大人になる通過儀礼。若き日の家康がこの地に立ったと思うと、なんだか感慨深いものがあります。
さらに社殿は「東海の日光」とも呼ばれる総漆塗り極彩色の建築群で、26棟が国の重要文化財に指定されています。江戸時代後期から60年もかけて再建されたもので、こちらも見ごたえ十分。久能山と見比べてみると、時代や目的の違いが感じられて面白いです。
⛩ アクセスメモ
JR静岡駅から徒歩約20分 or バス(赤鳥居浅間神社入口)約5分
参拝時間:6:00〜18:00
※御本殿エリアは改修工事中の場合あり(2026年3月時点)
「どこまでも続く山道」と、地元のおじさんとの出会い
境内に入ると、広い。そして静か。都会の神社とは違う、落ち着いた空気が漂っています。
八千戈神社に参拝し、階段を登って麓山神社へ。本殿の脇に続く道を発見して、「どこまで行けるか」と歩いてみました。これが終わらない(笑)。新幹線の時間もあったので途中で引き返すことに。
下山しながら、地元の方らしい70代のおじさんに声をかけてみました。「この道で合ってますか?」って。
そしたら、快く答えてくれるだけでなく、「この奥には古墳もあるんだよ」とか、境内の小さな博物館まで案内してくれて。お神輿や神社全体の模型が展示されていて、境内の全体像が初めてわかりました。話しかけて大正解でした。
子どもの頃からおじちゃん的な存在がいなかったわたしには、なんだかじんわりとうれしいひとときでした。年齢的には「おじいちゃん」よりも「お父さん」に近いかな……でも、田舎におじいちゃんがいたらこんな感じかな、って。そんな温かい気持ちになれた出会いでした。
そのおじさん、とても元気で。「お若いですね」と言ったら、こう返ってきました。
「静岡の人間は健康に気を使ってるんだ。みんな山を散歩してる。動かなくなったら終わり、って頭があるんだよ。」
……さすが家康ゆかりの地。健康あっての天下統一ですね(笑)。
ちなみに、バス乗り場でバスを乗り間違えたとき、運転手さんが丁寧に道順を教えてくれました。ホテルのスタッフさんも然り。静岡の方って、本当に温かいんです。
旅先で怯まず声をかけてみる——それが思わぬ出会いをくれる、とあらためて感じた2日目でした。
1泊2日の旅程・費用まとめ
📋 旅程メモ
1日目:ぷらっとこだまで静岡駅 → ホテルに荷物預け → バスで久能山東照宮(石段1159段!)→ ロープウェイで日本平 → 日本平ホテルでランチ → 路線バスで静岡駅 → 夕飯は駅デパートで調達
2日目:朝ブッフェ → 徒歩 or バスで静岡浅間神社参拝(おせんげんさま)→ 新幹線で帰宅
宿泊:ホテルアソシア静岡 約11,000円(朝食ブッフェ付き)※静岡駅直結で超便利
交通:ぷらっとこだまを活用して節約
節約のコツ:ホテルはキャンペーン狙いで検索。駅近ホテルを死守する!
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まとめ|静岡は、歴史が「生きている」場所だった
✅ この記事のまとめ
- 久能山東照宮は、日光より19年前に造られた最初の東照宮。国宝の社殿は圧巻
- 1159段の石段は覚悟が必要。でも登った先にしかない景色がある
- 静岡浅間神社は7社が鎮座する静岡の総鎮守。家康が元服した歴史の地
- 日本平ホテルのランチはひとり旅のご褒美に最高
- 静岡の方々は温かい。地元の人に話しかけてみて
神社を目的に旅すると、「土地の記憶」に触れる気がします。家康が晩年を過ごし、元服の地に想いを寄せ、命を終えた場所。その空気を自分の肌で感じられたことが、この旅いちばんの収穫でした。
一人旅は、自分のペースで「感じる」旅ができるのがいい。乗り間違えても助けてもらえる。地元のおじさんに思いがけない話を聞かせてもらえる。そんな旅が、じわじわと人生を整えてくれると思っています。
整えることで、人生は変えられる。
それではみなさまごきげんよう。
