【京都・奈良一人旅】観光客が行かない聖地へ。1600年前の知恵に触れたら、「今」が満たされた話

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旅行

「なんか、満たされない」

そんな感覚、最近ありませんか?

ほしいものは、ある程度手に入る。情報もいくらでもある。なのに、何かに追われているような、何かに負けちゃいけないような、そんな焦りがずっとそこにある。

わたしはそれが、歴史に触れることで、スッと消えることがあると思っています。

1600年前に建てられた木造建築を前にしたとき。日本最古といわれる神社の、山そのものがご神体の場所に立ったとき。何百年も変わらずに守られてきたものを目の前にしたとき。

「ああ、わたし、すごいところに生まれてきたんだな」と、じんわり思うのです。

今回の京都・奈良旅は、いわゆる有名観光地ではなく、知る人ぞ知る聖地をめぐる旅でした。人は少ない。でも、本物がある。そんなルートをご紹介します。

歴史に詳しくなくても大丈夫です。難しい話は抜きで、「ただそこにいるだけで、なぜか満たされる」感覚を、一緒に感じていただけたら嬉しいです。

今回の旅のルート(2泊3日)

旅全体の詳しいルートや費用は、こちらの記事にまとめています。

この記事では、特に印象に残った「人が少ないのに、圧倒的な場所」に絞って、深くお伝えします。

①橿原神宮|日本はここからはじまった

奈良といえば東大寺、鹿、という方も多いと思います。でも今回わたしが最初に向かったのは、橿原神宮

ここは、初代天皇・神武天皇が即位したとされる場所。つまり、日本という国が始まった場所です。

境内に入ると、広い。とにかく広い。そして静か。修学旅行生もいない。インスタ映えを狙う人もいない。ただ、空気がある。

「日本ってここから始まったんだ」と思いながら歩くと、なんだか自分の足元がしっかりする感じがしました。

観光地っぽくないからこそ、感じられるものがある場所です。

📍 橿原神宮 アクセスメモ
近鉄「橿原神宮前駅」から徒歩約10分 / 参拝無料

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②神武天皇御陵|初代天皇に、ご挨拶

橿原神宮から歩いて15分ほどのところに、神武天皇御陵があります。

ここに来ると決めていたのには、理由がありました。神武天皇が眠る場所に来たなら、ちゃんとお参りしないといけない、と思っていたのです。観光ではなく、お墓参りとして。

売店もない。案内板も最小限。人もほとんどいない。

鳥居の先に、緑の丘があります。日本ならではの、控えめなのに威厳がある鳥居。その奥に、語りかけてくるような静かな緑。

「会話できるんじゃないか」という錯覚を覚えました(笑)。初代天皇に一般国民が話しかけるなんて、大変失礼な話ですが…(笑)。

なぜか背筋が伸びて、なぜか清々しい。華やかさじゃなくて、何もないことで、かえって本物だとわかる場所でした。

📍 神武天皇御陵 アクセスメモ
橿原神宮から徒歩約15分 / 参拝無料

③大神神社|山そのものがご神体。飾らないまま、圧倒的

日本最古の神社といわれる、大神神社(おおみわじんじゃ)

ここには、本殿がありません。

え、神社なのに?と思われますよね。

拝殿の奥に「三ツ鳥居」があり、その先にご神体である三輪山が続いています。三ツ鳥居は普段は非公開で、わたしも今回は拝むことができませんでした。でも、それでよかった気もしています。

見えないものを「ある」と信じて手を合わせる。古来からの人々がそうしてきたように、わたしも三輪山に向かって静かに手を合わせました。

人が手を加えていない。装飾もない。ただ、山がある。

なのに、です。なのに、すごいのです。

「ありのままで圧倒的」って、こういうことか、と思いました。何かを足さなくても、本物には力がある。

毎日「もっとこうしなきゃ」「まだ足りない」って追いかけているわたしたちに、三輪山は何も言わずにそこにいる。それが、なんかすごくよかった。

📍 大神神社 アクセスメモ
JR「三輪駅」から徒歩約5分 / 参拝無料
※三ツ鳥居は普段非公開。特別参拝は事前確認をおすすめします。

④法隆寺|1600年前の知恵の前で、立ち尽くした

今回の旅で、一番心を動かされた場所が法隆寺です。

世界最古の木造建築群。ユネスコ世界遺産。聞いたことはあっても、実際に行ったのは初めてでした。

五重塔を目の前にした瞬間、声も出なかったです。

ただ、立ち尽くしました。ずうっと見ていたかった。日差しが強くて時間もなくて、長くはいられなかったのですが、心の中でしっかり「また来るぞ」と思いました。

当時の人たちの思いに触れた気がした、という表現が一番近いかもしれません。

1600年前に、どうやって建てたのか

五重塔の高さは約32メートル。今から1600年ほど前に建てられたものです。

現代のようにパソコンも、精密な図面を引く紙も、クレーンもない。

それなのに、今もそこにある。

「どうやって建てたのだろう」という疑問が頭を離れなくて、スタッフの方に思い切って聞いてみました。すると、丁寧にいろいろなことを話してくださって。その中で特に印象に残ったのが、「昇り龍・降り龍」の話です。

昇り龍・降り龍は、「美しさ」ではなく「知恵」だった

五重塔の屋根は、何層にも重なっています。その重みで、屋根は外側へ広がろうとする力がかかる。そのままでは、やがて崩れてしまいます。

そこで使われたのが、昇り龍・降り龍の形をした部材。外に広がろうとする屋根を、内側に引き込むように支える役割を果たしているのだそうです(諸説あります)。

装飾に見えるものが、実は構造を守る知恵だった。

機能と美しさが、一体になっている。しかも、1600年間それが崩れていない。

「すごい」という言葉しか出てこなかったのですが、それ以上の言葉が要らない気もしました。1600年前の人たちが、自然の力を読んで、それを美しい形に変えた。その知恵が今も生きている。

300年に一度、壊して組み直す

もう一つ、衝撃だったのが「解体修理」の話です。

法隆寺は、約300年に一度、建物を一度解体して、組み直すという修理が行われてきたそうです。

壊すことで、守られる。

その技術を伝えるために、職人が技を引き継いできた。「建てた人」ではなく、「守り続けた人たち」がいたから、今もここにある。

それを知ったとき、「伝える」ということの重さを感じました。

1600年前の誰かが「これを残したい」と思った。その気持ちのバトンが、今のわたしのところまで届いている。そう思うと、胸の奥がじんとしました。

📍 法隆寺 アクセスメモ
JR「法隆寺駅」からタクシー約1,050円(徒歩20分) / 入場料2,000円
※帰りもタクシー推奨。駅前にタクシーが待機しています。

✏️ 法隆寺こぼれ話|「玉の輿」の語源

スタッフの方に教えていただいた話でもうひとつ印象的だったのが、「玉の輿」の語源です。

「玉の輿に乗る」という言葉、もともとは徳川家の話が語源という説があるそうで、法隆寺にある灯籠がそのゆかりの品なのだとか(諸説あります)。

「え、そこからきているのですか!?」と思わず声が出てしまいました(笑)。歴史って、知れば知るほど今の言葉や文化とつながっていて、本当におもしろいと思います。


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⑤石上神宮|2000年前にタイムスリップする「山の道」

最終日に訪れた石上神宮(いそのかみじんぐう)

最寄りのJR天理駅からタクシーで行くのですが、バスの便がほとんどなく、帰りは迎車が必要な場所です。

正直、交通の便はよくありません。でも、だからこそよかったとも思っています。

境内に入ると、まず鶏が出迎えてくれます。放し飼いの鶏が、普通に歩いている(笑)。これはなかなか新鮮な光景でした。

でも一番印象に残ったのは、境内の奥にある「山の道」です。

うっそうとした木々の中を歩く小道で、倒木がそのままになっている部分もあります。手が加えられていない。整備されすぎていない。

そこを歩いたとき、「2000年前にタイムスリップしたみたい」と感じました。

交通の便が悪いからこそ、この神秘が守られているのかもしれません。簡単にアクセスできない場所だから、今もそのままでいられる。

そう思ったら、「不便」が、むしろ宝物のように思えました。

📍 石上神宮 アクセスメモ
JR「天理駅」からタクシー(片道約1,500円) 帰りは迎車必須
参拝無料 / 御朱印300円(良心的です!)

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まとめ|歴史を知ると、「今」が変わる


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今回めぐったのは、どこも「有名な観光地」ではありません。

修学旅行生でにぎわう場所でもないし、インスタで何万いいねもつかないかもしれない。

でも、どこも本物でした。

1600年前の職人が命がけで建てたもの。古来から山を神様として守り続けてきた人たち。何百年も変わらずに続いてきた場所と祭り。

それらを前にして気づいたことがあります。

わたしたちは今、100年前・1000年前の人たちからしたら、天国みたいな時代に生きています。

食べ物に困らない。戦争のない日常がある。スマホひとつで世界とつながれる。

「満たされない」と感じるのは、豊かさに慣れてしまったからかもしれません。歴史の深さに触れると、その感覚がリセットされる気がします。

旅から帰ったとき、なぜかいつもより「今」が好きになっていました。

もし「なんか満たされない」「何かに追われている気がする」という感覚があるなら、一度、歴史のある場所に足を運んでみてください。難しい知識は要りません。ただ、そこに立つだけでいい。

きっと、何かが変わります。


次の記事では、今回の旅の下地になった「古事記」の話をします。古事記を読んだら、奈良が10倍おもしろくなりました。難しくないです。むしろ、神様たちがドラマチックすぎて思わず笑ってしまいます(笑)。

→古事記を読んだら奈良が10倍おもしろくなった(近日公開)


整えることで、人生は変えられる。

それではみなさまごきげんよう。

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